THE COLOR TECHNIQUE

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2001/4/12 19:51作成 作成者:内藤伸樹・内藤惣次

たまにはキャメル色のシューズでも買って気分一心!・・・ところが、いざコーディネートしようとするとなんか浮いているような気がする。

そんな時はこんな方法もあるという事を知っていて欲しい。

ナトリヤコムのカラー・テクニック

今回のスペシャルレビューは、たまに依頼されるカラーリングテクニックの一部をご紹介しましょう。その前に靴の色はどうなっているのかを簡単にご紹介します。今回は革の場合でご説明いたします。

革は、通常「染色工程」というところで染められた後に木型での縫製工程へと行きます。このときにある程度靴の色が決定されます。イタリアなどヨーロッパの場合は、この工程の他に手染め工程を入れることもあります。出来あがった靴に後からハンドフィニッシュで色を掛けて行くのです。今回ご紹介するカラーテクニックは、このハンドフィニッシュのナトリヤ流バージョンです。経験が必要なカラーリングですが、コツさえ掴めれば誰にでもできる(..かもしれない)技です。ぜひ兆戦してみてください。

今回のご依頼品は、イタリアの名門ジョルジョ・パポーニのチャッカーブーツ。品が良くモード系ファッションにピッタリですが、幾分キャメル色が強く日本での活躍の場が少ないというオーナーさんのご要望で、ダークブウランにしてみる事にしました。ただダークブラウンにするのでは面白くないので、ちょっとひねってアンティーク調にすることに決定。さて、どうなりますか。


用意するものは、左の写真をご覧ください。今回の場合、アンティークブラウンにするという事で、3種類の靴墨を用意。ロンドンタン・ダークブラウン・ブラックを使用しました。その他、薄め液、歯ブラシ、水溶き、ブラシ、霧吹き、雑巾、等など。まず始めに靴表面の余分な油や埃を薄め液などで落とします。次に水溶きに水を少量入れます。そこへブラック100・ダークブラウン70の割合で混合した靴墨を作成します。良く混ぜてください。続いて、歯ブラシで補色していきます。
写真の様に手際良く補色してください。おもいきりも重要です。失敗を恐れていては綺麗に仕上がりません。今回の場合は、コンセプトがアンティークでした。その為ちょっとしたテクニックを使います。

 


そのテクニックとは、「トゥ部分とヒール部分の色を残す」です。全体に満遍なく補色してしまう方法もありますが、入かにも古そうにする為の小技です。濃淡をつけることで、いかにも長く履いていますという雰囲気が出ます。また、さらにテクニックを紹介すると皺部分を効果的に補色するです。こうすることで、よりメリハリの効いた古臭さが表現できるのです。


はい、できあがり。簡単でしょう。でもほんとうは難しいのですが(笑)
私達はなんども練習して靴の各部分の癖も分かっているので、無駄なく作業できますが、初めてだと躊躇することばかりでしょう。やってみようという人は、このページの写真を参考に履かなくなってお蔵入り状態の靴でトライしてみてください。ちなみに、明るい色からダークな色への補色は可能ですが、その逆は不可能です。厳密には可能ですが、素人さんには不可能ですので、補色前にどうしたいのか良く計画を練ってから作業に入りましょう。がんばってくださいね〜!! (右上のギャラリーも見てね)

 


■番外編
パトリックパトリックのルクセンブルクというU型モカシンのソールは、クレープソールのホワイトソールです。アッパーの黒とソールのホワイトのタイトさが人気ですが、逆にこれが嫌だと言う人もいます。そこで、こんなテクニック。ソールもブラックに補色してフルブラックのルクセンブルクの出来あがりです。おーーかっこいいじゃんか!

■ギャラリー■
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