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■マイフェイバリットな靴達−ショセ C740 NA コードバン ナチュラル(ヌメ革色→飴色へ変化)

 

 ドメスティックブランドのショセを自分用に1足買いました。今日は、初の足入れの日です。素足で履きたかったので、26.0cmのものにしましたが、ちょうど良かったです。1日履いていますが、めっちゃ気持ちいいです。もう少し履き慣らししないと本来の良さが味わえないみたいですが、ドメスティックな靴としては、かなりいい靴だと思います。ナチュラルコードバンの色がどのくらいで変わるのか、今日から毎日履いて実験したいと思います。乞うご期待!

こんな感じでどうでしょうかこの後、シワ入れの儀式に移ります。

 

コードバン仕様のショセは、皺が命です。今回は、その命を自分で吹き込んでみようという訳でして、入荷したばかりのサドルシューズ君が実験台です。とはいえ、過去オールデンで何度もやっているので、いつもの儀式なんですけどね。この方法は、オールデンの輸入元ラコタの営業Iさんからの直伝ですが、私なりに工夫を加えています。

この方法、特に甲が薄い人ほど効果的です。また、一度入れた皺は、一生そこで残りますので、リスクはありますが、自分で入れた皺だからこそ価値があるともいえるのです。自然に入る皺がベストな人は、それも大変いいことなので、わざわざ入れる必要はありませんけれど、僕は半々で入れたり入れなかったり。今回は、お手ごろなショセなのでいつもとは違う方法を実践してみました。

まず、いつもよりも太めのマジックインキ細書き用を容易します。汚れているのはNGですよ。蓋は確実に閉めておく様に。皺いれ箇所は、はっきり言って自由です。好きなところに入れてください。ただし、黄金率じゃないけれど、綺麗に見える部分というのがあります。

僕の場合は、指の付け根ラインの角度が基準で、そのラインよりも少し甲寄りにずらしてペンを置き、その部分で皺を入れてやることが多いです。うまく入ったら、それでやめるか、もう一本別の角度で、つま先寄りに軽く入れることもあります。入れないときでも自然に2本以上は入るはず。今回は、1本は自分で入れて、そのほかは自然に任せてみようと思っています。

写真をご覧ください。ペンの置く位置と角度が重要です。まあ好き好きですけどね。

この位置を編み出すのにオールデンが何足犠牲になったことか・・・。失敗しても世界でただ一つの自分の皺と思うと愛着が湧きますよ。今回は、リーズナブルなショセなので結構お気楽です。

やってみた感想ですが、オールデンコードバンと違って、ワックス成分が少ないためか、思ったよりも皺の入りが悪いです。あまいという表現の方がいいかな。皺が入ったと思っても、意外や意外、元に戻るくらいパンっと張っているみたいです。コイツは、なかなか手ごわいヤツでしたが、何度かギュギュっと屈曲して懲らしめてやれば、値を上げて参りましたとばかりに皺が綺麗に入ってくれるでしょう。

あとは、その皺のところでしか曲がらなくなるので、しばらく履いていると自然にいい味が出てきますよ。

とりあえず、入れた直後の写真

入れたものと入れてないものを比べてみた。ちょっと甘い。というか、勝手に戻るぞこの革は。オールデンの使っているホーウィンのコードバンとは明らかに違うのが分かる。やっぱりホーウィンのコードバンはすげぇや。

 

気に入らないので、入れた皺部分をさらに深くする技。というか、ただ、履いておもいっきり屈曲させるだけ。このとき、靴紐はしっかりと結んでおくように。どこか甘い部分があると大抵失敗します。ようは足が靴の中で遊ばないようにぎゅっと固定しておくこと。

 

左右に入れてようやく完成。所要時間2分ほど。カップラーメン作っている間にできちゃいます。

どうです、なかなかいい感じでしょう。左右の靴の皺をそろえようという人がいますが、まぁほとんどの人はうまくいかないと思います。人間の足の骨格とか肉付きって左右で結構異なっているためです。

でもシンメトリーに入った皺って、なんか気持ち悪いですよ。よっぽどわざとらしい。多少左右で違っているくらいがベストです。

履いた感じ

 

ショセは、ナチュラルコードバンを使っているので、色焼けさせる楽しみがあるのだけれど、オールデンのコードバン同様にほったらかしにしておくと、途端に艶が失せていく。そんなとき、大活躍するのがアニリンカーフクリームだ。このクリーム、使い方にちょっとコツがいるのだけれど、ショセコードバンには相性が抜群なんです。

塗り方は、指でもいいのだけれど、ここは一つ綺麗な布を使ってみたい。Tシャツの布のようなネル生地がベスト。指に強く薄く巻いてやる。アニリンカーフクリームを少量採って、そのまま塗りこむ。塗りこむと気持ち色が濃くなるが気にせず塗りこむ。良く塗りこんでいくと、艶がなくなっていくが気にしない。足りなければ、クリームを追加して満遍なく塗りこむ。ただし、厚塗りは厳禁なので注意すること。

最後にブラッシングを時間を掛けてする。ブラシは、この靴専用のものを用意したほうがいい。移染するからだ。

そして、しばらくブラッシングぅ〜していると、艶々ピカピカのコードバンらしい艶が出てくるのだ。

しかし、この間、雨にやられてしまった。車の中に入れてあったら雨漏りしてて、左足がやられてしまった。写真だと分かり辛いけどね。これも思い出の一つですわ。

雨染み・・・

アニリンカーフクリームを塗って1週間くらい経って、再度磨き上げた直後の写真です。光ってるでしょう。艶が増してきて、色も段々と焼けてきました。履いたら磨く。これを忘れなければ、いいショセに育ちますよ。

ずいぶんとタフに履いているショセ。でもご覧の通りぴかぴかですよ。左が磨きたてです。

ショセ友が集まるとコードバン磨きが始ります。それがショセ友の会。

ナトリヤへ黄昏時にくるとそんな光景が見られるかもしれません。

これで約2週間かな。目指すは飴色だ。

読売新聞の取材を受けまして、その時ショセも撮ってもらいました。

で、これが実際に掲載された証拠。おお、光ってるわ!



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