田島正理氏の独自手法・非公式バックスキン復活術

 

 60年間の重みか、はてさてヒトラーの怨念か・・・拭い去れない皮革のヒビ。(フラップ止め皮部分)皮の手入れの手順は完璧である。しかしこのヒビは、どうしようもない。これでも黒のワックスのおかげで、ヒビの内部が黒く染まっていると思うがこれ以上私の技術では修正不可能。※ネットで調べて見て判明した事だが、靴業界でもひび割れは防止出来ても、ひび割れを治す事は不可能とされているようだ。

 


ホルスターの奥の奥。)こんなところにも頑固そうなオイル汚れ(シミ)が!!!比較的目に付きやすい部分のオイルのシミを取ってみる事にする。前回ホルスター磨きにも登場したライカのスエードクリーナーを使用する。

 

  

 ブラシで泥や汚れ・埃などを入念に取り除き缶を良く振りスプレーする。スプレーは泡状でプチプチと発砲し汚れを浮き立たせている状況。5〜10秒で泡が汚れを巻き込みながらオイル汚れが浮き出てくる感じ・・・。

    

 

 OLIKIN スプラッシュ・ブラシの歯ブラシの部分を使ってブラッシング。し、ブラシの裏側のゴム部も使って汚れを取る。

 

 水を含ませた布で汚れを丁寧に拭き取り・・・。

 PERFECTER ワイヤーブラシを使用して起毛させ乾燥させる。ステッチへのダメージを考慮して、ステッチ部分を避けてブラッシング。

 

  

 乾燥後の完成写真。PERFECTER ワイヤーブラシで、起毛を整え完成。ほんの一部であるが、オイル汚れの除去に成功。6枚前の画像と見比べて欲しい。まだまだオイル汚れがあるが、ワイヤーブラシが入らない事と、ホルスターの構造上ステッチが劣化して切れたりすると修正が不可能なのでクリーニングも程々にしておくことにする。こんな感じで完成。


 普通見えないところ、こんなとこにもオイルのシミ。ステッチとダブっている。どうしよう・・・(^^;

 

 この部分のステッチも危ないなぁ・・・。今にも切れそうホルスターの構造上、縫製作業が出来ない部分もあるのでオイル汚れの深追いはしない方が無難かも・・・。ワイヤーブラシ使用での摩耗で、一気にステッチが切れて喪失する可能性大。

  

 一応直せる部分のステッチで危ない箇所は今のうちに修正しておく、今後、日頃のブラッシング等のメンテナンスの時に切れてしまうと又しても大変な目に遭うのは自分だから・・・(^^;しかし、皮を縫うのは大ごとだ!元の糸穴に完全に合致させないと縫製は無理、それでも針をレンチを使って押したり引いたり・・・。何度も針が折れて、そして曲がる。おまけに手に針が刺さる。(痛 て〜っ)

 

 こんな感じでプライヤーを使って針を抜き差しの繰り返し。※この作業は何故だかスナップオンのツールでは上手くいかず、私の 日頃の第2の指。とまで言われるGERBER(USA)のマルチプライ ヤーがお針仕事には最適任。頑張ってくれた。このガーバーのマルチプライヤーは片時も我が身から離れる事のない道具。ピンセットやハサミ等もついているので兎に角便利グッズ。海外では、この手のマルチツールは一人には一本の必携品だそうだ。

 縫製完成。もっと奥まで縫いたいが、ホルスターの構造上、針が通ら ず無理。糸は別に特別な物でなく家にあった普通の生成り色の木綿糸を使用。なぜか糸は普通の家庭用。この辺こだわりが無くて申し訳ないm(_ _)m金属部分には・・・)

 

 前回もご紹介したが、PROTECさんの製品DF・GUN コートの使用例を紹介しよう。私はZIPPOのコレクションにも興味があり(多趣味だ・・・)オールドジッポを複数コレク ションしているが、普段使っているZIPPOは下記画像の200 4年製スターリング(銀製)アーマーモデルという名前。名前など どうでもよいのであるが画像のZIPPOはDF・GUNコートを塗布してある。これこそ文字通りの鏡面だ。シルバーポリッシュや研磨剤だけではここまでの艶は実現不可能であろう。靴の金属部分には是非使用してみて頂きたい優れものだ。実に感動。PROTEC社製DF・GUNコートの入手は下 記まで。http://www1.kcn.ne.jp/~protec/

 

 自分のデスクのそばに丁度ライターがあったので(何故か私のデスクの回りには色々な物がある。ただ散らかっ ているだけのオフィスでは無いのか?と言われれば返す言葉も無い (笑)で、コレクションのごくごく一部だが、オールドジッポとは こんな感じ。上から順に・・・1975年製(インナーのフエルトが赤 色の激レアモデル)これまた激レアのZIPPOの元箱。左下より、1962 年製 1978年製1937年製全て未発火。特に1937年製など、とて も68年も前の物とは思えず、とても元気で、いつでも現役復帰可能って感じ。私は柄の付いた物は嫌いで、コレクションはプレーンのもの ばかりだ。年代によってライターの素材が色々と違うのだが、長くなる ので説明は省略する、GUNコート処理の施されたシルバーZIPPO との比較対象にして欲しい。

 ガンコートの硬化時間は24時間なので、24時間後再度塗 布する。2μという極薄のコーティングで、とてもしっとりとした仕上がりになる。金属やABS等プラスチックにも使えるご推薦の逸品。現時点でこの品を上回るコート剤は存在しな い。一度目の塗布 これでも充分な状態。

 

 24時間後DF・ガンコート硬化後2度目の塗布。更に光沢が増す。画像では余りにも金属部分に光沢があるせいで光の乱 反射により逆に黒っぽく写ってしまっている。

 

※転載無料許可


ナトリヤ