私がトリッペンに出逢ったのは、19〜20年前(1992年頃)の事で、当時は、まだドイツ靴については、ビルケンシュトックくらいでブランド数もそれほど多くありませんでした。輸入元も現在の所ではなく、別の商社経由での日本国内への販売でした。トリッペンについては、当時全く予備知識がなかった為、その構築的で斧で断ち割ったような鋭角的なデザインには、他のデザイナーの靴とは明らかに違って見えました。

何しろ、アメリカ製ワークブーツやフランス物の登山靴が霞んで見えてしまう程、そのデザインの秀逸さには一目見た時から心を奪われてしまいました。

 

 

それと、底付けの方法ですが、普通、靴好きな方ならグッドイヤーウエルトプロセスの信奉者が多い筈ですが、何とステッチダウン製法でありながらこの存在感は、スゴイ!!

(一昔前の事なので正確には記憶していませんが、当初はカップシリーズは、存在していなかった様に思います)

ドイツ本国でもグッドデザイン賞に輝いた事のあるクローズド・タイプ!!

ビルケンシュトックほどハードではないインソールのフィット感と相まってその履き心地は、別格なのです。

以前、弊社HP上にあったBBSにお客様からの投稿で「健康に良い靴も欲しいが、健康に悪い靴も魅力的だ」と言うのがありましたが、まったくもってその通りで、イタリア靴の様に見るからに格好良いが足は、痛いだろうな?と思わせる物にも、とても物欲を刺激される。人間とは、なんと強欲なんだろうか?!!

 

 

そして、このモデルHAFERLは、既にワールドスタンダードと言った感の強い一足で、男性誌女性誌に関わらず、又、ファッション誌に留まらずいろいろな文芸誌などにも紹介されています事は、諸兄の知るところと思います。

 

流石に13年近く履き続けた為かソールの減りも著しかった為、2006年6月にオールソール交換の大リペアーを敢行! 第2の人生(靴生?)へ出発する私の足許をまた援護してくれると秘かに期待しているのです。

執筆:ナトリヤ三代目代表 内藤惣治
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