10.苦労人はソールをいたわる。



 縁の下の力もち。この世には、そういう人々が少なくない。縁の下だからふだんは目につかず見落とされるが、世の中を支えているのは彼らの果たす仕事なのだ。そういうことに気づくのが苦労人。で、苦労人は靴でもソールをいたわる。
 手入れが必要なのは、なにもアッパーにかぎったことではない。ソールで全体重を支え、大地に直接触れている。汚れ役である。もっとも消耗が激しく、しかも靴そのものの通気をおこなう大切なところ。靴の寿命を決める重要なパートなのだ。革底の場合、汚れをおとしたあとに、ソール専用クリームや一般の栄養クリームなどを全体に塗る。
 

前へ    次へ